サッカー蟻地獄

ガチだったこともあるサンフレッチェ広島サポーター&割とガチな飯田里穂さんファン&割と長い距離を走る自転車の話、などをしています

浦安から仙台までJヴィレッジ経由で行ってみた。自転車で。(装備編)

徹マガにも載ったことだし、今年中に仙台行の記録を残しておこうと思います。

※ある日、6月27日の浦和戦と6月30日の仙台戦がつながっていることに気づき、「自転車で行ってみよう」と思い立ち、自転車で行ってみました。その時の記録です。宿泊は全部テントで。

ルート&スケジュール

ルートは以下のとおり。2009年にユースっ子たちを見に行ったJヴィレッジが今どうなっているかをこの目で見たくて、絶対に行きたかったのです。

1日目:自宅→埼スタナビスコ浦和戦)→越谷


2日目:越谷―(4号線)―(50号線)→水戸―(6号線)→いわき


3日目:いわき―(6号線)→Jヴィレッジ―(6号線)→いわき―(49号線)→郡山―(4号線)→福島


4日目:福島―(4号線)→仙台→ユアテックスタジアム仙台(J1 仙台戦)

それぞれについては別途エントリーを立てるとして、今回は装備品についてレビューしていきたいと思います。

装備品一覧

これが、

こうなりました。

自転車基本装備

もちろん、ドリンクボトル、エアポンプ、チューブ2本(Panaracer)、タイヤレバー、工具は持っていますが、選ぶ幅が広い装備だけ書いておこうと思います。

タイヤ

PanaracerRACE Type A
替えのタイヤは持って行かないことにしました。
単純にスペースの問題と、応急処置で自走不可能なほどのパンクリスクは(4日の旅程なら)低く、電車路線沿いを走るので最悪電車で買い出しに行って戻ればいいかな、と思っていました。

輪行袋

OSTRICH 超軽量型輪行袋 L-100
もう少し大きいものもあるのですが、積み込んだ時にトップチューブにくくりつけたテントのポールに干渉してしまいますし、
何より軽いのがよいのでこちらを使っています。当然ですが、フロントエンド用金具ももちろん持っています。

ヘッドライト

CAT EYE HL-EL520
ランタン兼用です。ランタンを別に持っていく必要は全くありません。ランタンはそんなに大光量は必要ないですし。
今回は夜明け(4時すぎ)に起きて飯食って走りはじめ、日の入り(19時頃)とともに飯食って寝る、というスケジュールだったので夜は走りません。
ヘッドライトを使うシーンはトンネル、霧や曇や雨の時間、朝夕の視認されにくい時に使う程度です。
正直、今回の旅にはこれでもオーバースペックだと思いますが、普段は夜に走るのでこの程度のスペックを使っています。

バックライト

CAT EYE TL-LD650
厳密にはこの前のモデルなのですが、これは横にも発光するので視認性が高く、幅が狭いので取り付け位置を選びやすいのがいいですね。

テント関係

テント

モンベルステラリッジ1型を選びました。山岳の人に「間違いはない」と進められたこともありますが、選んだ基準は、優先順位が高い順に

・収納時長さが34cm以内であること
 ハンドルの内側幅(約36cm)に収めた時にちゃんとハンドルを握れるクリアランス(約2cm)を取れること。

・ポールバッグが45cm以内であること
 トップチューブにくくりつけることを想定していたので、トップチューブの内側の長さ以内であること。

・自立すること
 ペグが打てない場所にテントを張ることもあるので。実際、3cmしか打てないこともありました。

・軽さ
 軽ければ軽いほどいいですが、目安として3kg、出来れば2kgを切りたいと思って探しました。

・組立の容易さ
 私自身があまり慣れていないので、簡単なもの。

グラウンドシート

グラウンドシートは絶対にあったほうが良いとその山岳の人に助言されて素直に従いました。
小さいテントなのでオプショナルロフトがあったほうがいいのかなと思って買ったのですが、天井を低くするだけでステラリッジ1型では必要ありませんでした
あえて良かった点を言うなら、ランタン兼用のヘッドライトを高い位置に固定しやすいくらいでしょうか。
ランタンならフックなどあるでしょうが、ヘッドライトだと高い位置に固定する手段がないので。
雨が降ったら活躍するのかもしれません。

マット

モンベルU.L.コンフォートシステムパッド120
これにU.L.コンフォートシステムピローを組み合わせると長さ150cmになって足がちょっと出てしまう(僕は身長172cm)のですが、
スネから下が出たところであまり睡眠には影響ないのでまあいいかなと思って150cmではなく、120cmのパッドを選びました。
これが大正解でして、なんと、テントの収納袋にこのパッドも一緒に入れることができたのです!
もっとも、パッツンパッツンでしたが。
それでも、これは大きな荷物がひとつ減ったようなもんで、ラッキーでした。

たたむときは一度簡単にたたんで、癖をつけたところでもう一度たたみ直すと、空気がかなり抜けて非常にコンパクトになります。
というかこうしないとテントと一緒にパッキングできない。

寝心地は非常に良いです。20:30〜4:00まで7時間以上熟睡できました。
疲れているときはついうつ伏せで寝てしまうのですが、気になりませんでした。
さすがに膝を立てたりすると地面にあたった感じがしますが、そういうことがなければそんなに気になることは無いと思います。

最後に、パッドかエアマットか、という観点ですが、山の人によると「絶対パッド」だそうです。
穴が開いて空気が抜けたらぺったんこなので、ということでした。
荷物の大きさという意味では、同じ収納サイズでワンサイズ上(今回なら150サイズ)を持っていけるので、そういうメリットはありますが。

持っていけばよかったかなと思うのは、寝るときに上にかけるシーツみたいなものですかね。
この季節は深夜から朝にかけてはまだ寒いので。
ただ、これは僕のテント(というか、フライ)の張り方が下手くそだったからではないかと思っています。

衣服

普段はサイクリングジャージとレーパンで走りました。他には、

  • 応援のための広島ユニ
  • 応援のためのマフラー
  • 仙台到着後のための靴下1足&パンツ1枚
  • 変態扱いされないためのクロップドパンツ1枚
  • 朝晩、寝る時など冷え防止のためのウインドブレーカー

を持って行きました。着替え?

着替えなどしない!

実際には各日寝る直前に銭湯があればそのタイミングで洗濯しようかなーとか思っていました。
が、2〜3日であればまあ必要無いです。
仙台についてから銭湯に行きましたが、体を流すと黒かったです。主に排ガス的な意味で

調理器具

バーナー

G'zストーブ
これは非常に良かったです!2〜3日の低温にならないソロキャンプでは最強に近いんじゃないでしょうか。

  • 小さい
  • 火力が強い
  • 風に強い
  • 補給が超!楽!

という4つですかねー。これにSOTOのガスを一本持っていきました。

小さいのは見たらわかると思いますが、具体的にはPSPnintendo DSより小さいです。
火力は十分。正確に計っているわけではないですが、500cc程度なら4分程度で沸きました。
形からわかるように、風にも比較的強いです。実際に海岸の岸壁の上で使いましたが、ちょっと炎が流れるかなーという程度でした。

そして最も大きな利点は、汎用的なブタンガス缶を使っているので補給が楽ということです。
4日(1日3回使う程度)では実際に補給をすることはありませんでしたが、「普通の大きさのコンビニなら確実に売っている」という安心感は非常に大きいです。
出し惜しみで中途半端に調理をすることもありませんし、寒い時に我慢せずに火をつけることができます。

使用時に気をつけたことを書いていきます。

  • 五徳をなくすと小さいコッヘルでは乗らなくなるので無くさないように注意です。特にしまうときに忘れやすいです。
  • ガス缶のプラスチック製の蓋はなくさないこと!なくしてしまうと、非常に小さいバッグにパッキングすると押されてガスが抜けてしまって危険なので、絶対になくさないこと。
  • 途中で捨てられるので、フルサイズ(250g)よりも小さいガス缶(120g)を複数持っていった方がいいかも。途中で補給すればいいし。
  • 付属のケースには五徳を入れるためのポケットがありますが、そちらに入れるとケースが凸凹になってしまいます。ケースについているポケットではなく、本体と一緒にテープ側に入れたほうが片方が平らになってパッキングしやすいですね。
  • 火力の中心が五徳から少しガス側に外れているので、コッヘルの取っ手をガスと反対側に持って行くと熱くなりにくいです。
  • 火は中心に集中しているので炒め物には向かないと思います。五徳以外に網等必要です。お湯を沸かす、煮物などには火力が強いですし、向いています。
コッヘル

snow peak ソロセット極チタン SCS-004T
チタンかアルミかで迷ったのですが(ステンレスは重いので嫌だった)、凹みに強く、熱伝導性が低い(熱いものを入れてもすぐに口が直接付けられる)チタンを選択。
大きい方は600mlの水を吹きこぼれることなくわかせるくらいの大きさ。
小さい方は250mlくらいまで(目盛が300mlまで50ml刻みで打ってあります)。

一人ならこれで十分。
先にお湯を沸かし、ハンバーグを湯煎で温め、そののちにラーメンを作る
湯を沸かし、コーヒーを作る。コーヒーを飲んでいる間にマジックライスを作り、余った水で味噌汁を大きいほうで作る
(この頃には小さい方のコッヘルも飲みきっているので、大丈夫だろうと)
僕はこの中に調味料(塩、油)とパスタソース3袋6食分、インスタントコーヒー5杯分を入れて行きました。

食料

モンベル サーモフレックスウォーターパック
1.5リットルのウォーターバッグを持って行きました。
暑かったので、常に500mlの水を確保することがとても重要です。飲み水や食事など。
正直、酷暑の中で水の残量が0に近くなった時の恐怖感は半端ないです。
その恐怖感から逃れるためだけでも、一定程度の水は常に確保しておくべきかと思います。

持っていった食料

ぶっちゃけ、途中で買えばよかったで重い思いをして持って行く事もなかったかなと思います。
でも、自然の中で食べるご飯は大変おいしゅうございます。


献立

27日
 山の棒ラーメン(カレー):324kcal
28日
 マジックライス&梅茶漬:383kcal
 パスタ165g+うにソース+コーラ200ml:849kcal
 ビッグチキン+ポテト+ファンタグレープ:1148kcal
 煮込みハンバーグ+山の棒ラーメン(醤油)+ビール500ml+スミノフアイス:1116kcal
29日
 マジックライス+なめこ味噌汁+漬物=471kcal
 ねぎ玉牛丼(中盛):806kcal
 パスタ165g+明太子ソース×2=807kcal
 パスタ165g+チーズクリームソース+ビール700ml:1171kcal
30日
 マジックライス+漬物+ゆで卵2つ+豚汁:691kcal
 牛丼(中盛):694kcal

雨用具

雨は結局最後の最後、輪行で浦安に帰ってきてから自宅までの間しか降らなかったのですが、
・ビニール袋5枚程度
・ウエストバッグカバー(ランバーパック用のレインカバー
・途中で買ったコンビニの雨合羽(荷物が減ってから購入)を20cmくらい裾を切ったもの
を持って行きました(カッパは途中で購入したが降らなかったので捨てようかずっと迷っていたw)

タオル

雨が降った時のためにマイクロタオル スポーツを1枚持って行きました。タオルのサイズはスポーツタオルくらいあるのですが、たたむとタバコの箱より小さくなります。なのに風呂あがりのバスタオルとしても使える吸水性を持っているので便利です。風呂に持って入って絞ってまた体拭ける吸水性の復活の早さも魅力です。結局使わなかったのですが、一枚持っておくと不安がなくていいですね。

携帯・電子機器・その他

携帯

なんと予約していたGalaxySIIIが遠征中に発売されるという失態。結局、GalaxySIIを使いました。

充電池

今回はRunkeeperで全行程を記録していこうと思っていたので、電池をたくさん持って行きました。
コンビニでよく売っている電池用充電器と電池16本(それでも足りなかった)、あとは10000mAhの充電池(なぜか3000円を切る超激安のcheero Power Plus)を持って行きました。
GPSをフル活動させるRunkeeperを一日8時間以上も起動させ、行く先々で写真を撮ってfacebookに上げるという事をずっとやっていたのですが、さすがに最後ちょっとだけ足りなくなって、4本+予備4本買ってしまいました。

スコップ

持って行きましたが、今回は使いませんでした。若干、ペグ叩いたくらい。

生分解性ティッシュ×2

これは生分解性である必要はありませんでした!
山ならともかく、平地ではコンビニで購入したもののゴミと一緒に捨てられるので普通のティッシュでいいかな。
どちらかと言うと、ウェットティッシュが欲しかったな。

虫除け

アース押すだけノーマット
これすごいです。焚いておく必要がないので電池も火も使わないし、小さいし軽いし。何より、全く虫に刺されませんでした。テントの中では。外では盛大に刺されましたが・・・。
あと、ウォータータイプの塗る虫除けも持って行きました。

次からは各日程のレビューを。試合のレビューはしませんw

サッカー選手を正しく売れるようになるには

私の大好きな移籍金の話。ちなみに、「サッカー選手の正しい売り方」は読んでません。

Jクラブは選手の海外移籍で正当な額を手にしているのか。(Number Web)

2009年にJリーグ独自の移籍金体系*1からFIFAルールに則った移籍金体系に変わってから、確かに記事にあるように海外移籍の際に移籍金を取れていないケースが多く見られます。広島では槙野(→ケルン)、チュンソン(→サザンプトン)ですね。今回は、広島における移籍金ビジネスを考えてみたいと思います。

私は、広島が世界で移籍ビジネスをしていく上で必要な移行・準備期間だと思っています。その理由・背景を書いてみます。

国内移籍ビジネスは確立できており、移籍金をとれている

広島から移籍した選手で移籍金をきちんととれているケースとしては久保の推定2億7000万円*2、俺の駒野の2億8000万円*3があります。逆に取れなかったケースとしては、柏木陽s(ryの0円*4(→浦和)ですね。他のケースは、ほとんどが広島側で移籍金0としてリリースしたと考えるべきでしょう。

記事の中にもある移籍金をとれたケースを見てみると、

昨年、ガンバ大阪からバイエルン・ミュンヘン期限付き移籍した宇佐美貴史のケース。推定150万ユーロ(約1億6000万円)の買い取りオプションについて「信じられない安値」と記している

鹿島アントラーズ内田篤人シャルケに移籍させた際、1億5000万円の移籍金を受け取った。FC東京長友佑都チェゼーナに移籍させ、インテルへと渡ったことで2億円近い金額を手にしたとされる。

とある。日本代表で中核選手だった内田、長友のケースと比べても、日本代表に呼ばれ続けていたが当落線上だったタイミングでの移籍だった久保、岡田監督就任後に(当の内田、長友の台頭で)出場機会が減っていた駒野がそれぞれ彼らよりも1億円以上高い移籍金を受け取れたのは、レンタル料を差し引いても国内での移籍ビジネスが確立していたからでしょう。もっとも、交渉がやりやすい、と言うことでもあるでしょうが。

年俸抑制、引き止めの戦略が目的

よく「海外移籍の場合は違約金0とする」みたいな条項が契約の中にある、という話があります。実際にあるケースもあるのでしょうが、クラブ側はなぜ、あるかどうかもわからない海外オファーがあった場合、などという契約を結ぶのでしょうか。
契約は当然交渉を含みます。選手は契約を取らないとプレーできないので、際限なく年俸を釣り上げられるわけでも、いくらでも条件を求められるわけでもありません。ここは要求し、ここは妥協する、ということが必ず出てきます。「海外移籍の場合には違約金0オプション」でクラブへの引き止めや、このオプションを入れるんだから(=移籍金0なんだから)年俸はこのくらいにしてよ、という年俸抑制という側面はあるかと思います。言い換えれば、あるかどうかわからない海外移籍の確率と、確実に効果のある年俸抑制を天秤にかけている可能性はあります。特に慢性財政難の広島では確実な経費削減(=利益率100%の売上とも言える)は大きな魅力でしょう。

移籍金を捨てて下部組織のスカウト力を上げる戦略。現在は「海外移籍の実績作り」という段階

広島で初めて直接海外移籍した選手は、外国人選手を除けば槙野(2010年シーズン終了後)が初めてです。このケースは1年契約だったため、いずれにしても移籍金は取れませんでした。しかし、国内移籍のオファーを数多く断っている状態で海外移籍を容認としている状況を考えると、複数年契約だったとしても相手クラブの言い値、もしくは無料で出した可能性が高いと思っています。
広島所属の選手が海外に移籍していく、という事実は、選手獲得に大きな効果をもたらします。広島でプレーしたら海外へのステップアップできる成長ができるという事実は非常に強力です。特に、槙野の場合はジュニア、ジュニアユース、ユース、トップと全カテゴリーに所属して成長して海外移籍をした初めてのケースです。こういうケースが出てくると、下部組織、特にユースでのスカウティングは非常に有利になります。これまではトップに昇格しやすい、集中できる環境で人間的にも成長できる、というあたりが強みでしたが、これに海外に行けるほどの選手に成長できる環境、と言うのが追加されました。これは大きい。
次にやっていくべきことは、槙野という選手だったから移籍できた、ということではなく広島という環境が成長させたという実証をしていく必要があります。そのためには日本代表クラスでも1億5000万円(国内移籍なら3億クラスでしょう)の移籍金を取るか、広島の移籍ビジネスの根幹である下部組織のスカウト力を取るか、というところの選択で、今は後者を採っているという理解のほうが良いでしょう。

広島は選手の海外移籍で正当な額を手にできるのか

移籍金が正当な額かという問題については、契約を締結しているのでそりゃどう見ても契約的には正当なのです。移籍先からすると「うおお、割安に買えた!俺SUGEEEEEEE」でしかありません。冒頭の記事で言う「正当な額」を手にするには、市場価格を知ったり、誰が欲しがっているのか(=誰が高く買ってくれるのか)といったマーケット感覚をクラブとして身につけなければなりません。
その実現には色々な戦略がありますが、広島では移籍事例を多く経験することが必要、と考えて移籍ビジネス市場に身を置いているのでしょう。

*1:端的に言うと単年契約でも移籍金が発生する

*2:これで吉田の練習場にコートがひとつ増えた

*3:これで赤字を免れた

*4:契約満了時でユースからの昇格だったのでトレーニング費4800万円は頂いた

流れを読んでいる応援とかイングランドスタイル(笑)とか

たまたま目に入った記事なのですが・・・

【吉沢康一コラム】埼玉スタジアムから人が減った理由
「埼玉スタジアムから人が減った理由」について反論してみる

埼スタの観客数が減ろうが知ったことじゃないが、気になるところはあるので絡んでみる。
ちなみに吉沢氏のコラム、後半はまあ知らん。

吉沢氏が勘違いしていること

サポーターは観客のために歌うのではなく、選手のために歌う。
そのために人数が必要なら観客を増やすことを考えるケースもあろうが、自分たちが信じている(=選手のためになると考える)方向性に進んで、観客が減るのであればそれは仕方ないと考えるだろう。

歌う側が流れを読まないとかはありえない

一定程度行っているサポーターだったら、どんな時にどんなコール、とんなチャントが出るかなんて話せる。もちろん、「えー、今のタイミングでこのチャント??」っていうこともあるし、「ここはぜひあれを歌いたい!」っていうこともある*1。例えば広島なら、アレアレ広島は試合開始直後や引き分けの場合に力を振り絞って一点とってくれ!っていう時だし(他にもあるけどまあとにかくしんどいチャントだw)、Go Westとかは勝ちを確信した時とかだし。アウェイで勝って帰るときは♪帰ろ〜帰ろ〜広島へ帰ろ〜、だし。

まあとにかく、自分はサポーターだ、と自負している奴でシチュエーション理解せずに歌っている奴はいない。ぼんやりとでも、どんな時に歌うかは理解している。断言してもいい。ただし、それを他の観客が「流れを読んでいる」と感じるかどうかは別の話。観客の殆どはそんなことを考えてはいないと思うけどね。

人数によってチャントの長さは変わる

浦和は非常に人数の多いサポーターである。反して、今でこそ1000人単位で集まるようにはなったが、広島はサポーターが少ない部類に属していた。2004年あたりだったか、友人の浦和サポが等々力での川崎F-広島戦の広島の応援を見て一言。

「うわ、チャント短けぇ!ありえねぇ!」

浦和ではそうだろう。人数が多いと、流れがしっかりこちら側になくても力ずくで持ってくることもできるし、その雰囲気を作るために歌うこともできる。歌うのかきついチャントでも、人数が多いと休み休み歌える。こういった理由で、長いチャントを選択しやすい。しかし、人数が少ないとその踏ん張りは効かないし、見てしまう人が多い状況になるとチャントをスピーディーに変えていくことのほうが重要になる場合が多い。ちなみに人数に影響されるとはいえ、見てしまう人が多い代表戦では短め。続けられる人の多さによると思うが、その点浦和は圧倒的。

スタイルによって流れを読むかどうかも決まる

これはボカの話になるが、彼らは常に、徹頭徹尾、世界中どこのスタジアムでも、ゴールが決まっても決められても空気も流れも読まない。ずーっっっっっっっっっっっとコーヒールンバ歌ってる。
「俺たちはここにいる。いつでも歌ってやる」そういうスタイルがあるということだ。

イングランドスタイル(笑)

自然発生的に出てくるチャントが無条件にいいと思っているからそういう意見が出てくる。
自然発生的なチャントは主観的に見る分には確かに気持ちいい。自分から広がるチャントはたまらない。が、デメリットもきちんと認識すべきです。

・じわーっと広がっていくがゆえにタイムリーさに欠ける
・歌いはじめる人の力量に流れを読んでいるかどうかが左右される
・個人の感情に左右されるため、苦しい時には歌われにくい。

日本でやったらまあ、間違いなくシーンとしたスタジアムになるよ。あまり知らんけど社会人ラグビーみたいな感じで、歓声だけ。それもいいけど。
イングランドのようには絶対にならないし、シャイな日本の観客がそんなことをするつもりもないでしょう。結局何人かが中心的な役割になって、同じようになっていくよ。

コールリーダー形式は日本が伝統の上に選びとったスタイル

吉沢さんはイングランドスタイルがお好きなようなので違うのでしょうが、日本人は割とだれかがリードするタイプの応援が好きですね。プロ野球でもトランペット鳴らしてみんなでメガホン鳴らして応援するし、バレーボールもニッポンチャチャチャだし、古風な応援団でも団長が拍子を取って太鼓を打ち鳴らして応援する。そういう観点では、誰かがリードする形式は違和感なく受け入れられているだけの話。

個人的な意見で全く検証はしていないが、応援は古来の祭の延長上にあると思う。拍手や太鼓、鳴り物が使われるのも音で邪気を祓う意識があるのだと思うし、応援団の白手袋など完全に清めである。誰か一人が前に立ち、皆で向きあおうとまとめる形式は、相撲も同じと感じる。日本でこのようなコールリーダー形式が定着したのは、変な話ではなくむしろ当然なのかも。

日本の文化に染み付いた応援文化の文脈を無視してイングランドスタイル(笑)が素晴らしいと言ったところで、虚しいだけだ。

最後にこれだけは

吉沢氏、爆心地とはこういう場所(閲覧注意)だ。一緒にすんなボケ。

*1:この反省会的なものはよくハーフタイムや試合終了後にやられている。リーダーも大変だw

マリサポさん、何やってはるんですか

あおい書店で見たイモリ201のPOPです・・・。

マリサポさん、何やってはるんですか。

参考:Wikipediaより

中高ともに男子校で、全く女の子と縁がなかった、冴えない2浪の予備校生・川島桃太郎に奇跡の出会いが訪れた!引っ越し先のアパートの隣室に、キュートだがどこか風変わりな女子高生(?)が一人で住んでいた。一人暮らしの女子高生の隣人になれたという思ってもいないラッキーな状況に、大喜びの川島。だが、彼女の正体はビールが大好きな21歳の無職だった…。この21歳の自称・女子高生と周囲の人物が巻き起こす、少しエッチなドタバタ(自称)女子高生ラブコメディ。

「槙野」から「槙n(ry」昇格の儀、中止

仕事をしていて非常に疲れているのだが、開幕前に「槙野」から「槙n(ry」昇格の儀だけはやっておかねばなるまい・・・と思っていたのだが、いい具合にサッカーダイジェストの表紙が槙野だったので有難く使わせていただくことにします。

昇格の儀とは

広島から他のチームに移籍した選手のうち、強敵*1となると判断した選手に対し、以下の行動をすることである。

  • サッカー雑誌の表紙を飾る当該選手をいじり倒す
  • 決して名前を呼ばない誓いを立てる
  • 前項徹底のため、闘莉王なら「闘莉(ry」を「とぅーり」、陽介なら「陽s(ry」を「ようす」と単語登録する。槙野の場合は検討中だが「槙n(ry」を「まきん」と登録することとなろう。

これはかつて愛した選手との訣別の儀であり、愛の確認の儀でもあるのだ。今までにこの名誉に浴したのは闘莉(ryと陽s(ryのみである。駒野は俺の駒野だから対象外。

ダイジェスト買ってきた

という訳で買って来ました!

んん!?

おおお。さすが「世界一のDFになる」と言って、1年で帰ってきただけはあるな!!!スポンサー枠を買い取って自前で世界一と入れてしまうとは!

広島時代の槙野

ユース(2年生の時かな)に高円宮杯を獲った時に自分の背番号を指さし、「自分にコールをくれ」と催促したり、いろんなパフォーマンスでわかせた男ではあるが、浦和に移籍してからも自腹切ってサービスするとはさすがだやるな槙野。

槙野は攻撃面に特徴があるというが、それは彼がもともとFWで、かつDFにコンバートされた後も非常な努力の結果、FKを蹴られるようになったりとか、そういう経験や努力の結果も多いからだ。しかし、ヨーロッパ移籍の前には守備、特に一対一に問題が多く、身体能力も高い割にヘディングも取り立てて強くないという弱点がはっきりしていた。更に、当時は182cmもあるのに77kg*2と、DFとしては線が細い部類に属した。当然、一対一の弱さはヨーロッパでプレーするDFとしては致命的ですらあった

また、攻撃が特徴的とはいえ、守備と両立できるほど強いフィジカルはまだなく、守備が中心の試合になってしまうと攻撃面での特徴を全く出せないという試合も、日本ですら多かった。日本代表に選出されたとはいえ、正直まだ伸びる選手、長所よりも伸びしろのほうが多く見える選手だった。もう1〜2年日本で経験を積み、そこからチャレンジするのだと思っていた。それほど、彼が希望するヨーロッパで通用するとは思えなかったのだ。

しかし、彼の言葉を信じて広島は送り出した。

本谷社長からは「帰ってくるときには必ず連絡はしろ」という話があったという。さすがにしていると信じたいが、結論としては浦和に加入することとなった。

槙野が置かれている状況

彼は焦っているのだろう。

選手として最も伸びる時期に刺激が強烈な海外にいるとはいえ、試合への出場は少ない。ソルバッケン監督からは「90分安定したプレーはできていない」と評価され、キッカー誌からは「DF陣が不足しているのに何の役にも立っていない」と酷評された。
出場していないということは、いくら刺激を受けているとはいえ、成長はマイナスになる。必死で出場機会を探るシーズンオフ*3だっただろう。

だからって日本かよ。よりにもよって浦和かよ。お前は何をしに行っていたんだと。

しかも、サカマガのインタビューを読んで愕然とした。課題だと思っていた一対一、フィジカルについてはノータッチ。もしかしたら成長したのかもしれないが、試合に出ずに付いたフィジカルや一対一のセンスなど、仮初の物にすぎない。槙野がヨーロッパで出場出来なかった理由がよくわかってしまったのと、浦和では結果が出るかもしれないが、成長はしないだろう*4ということを同時に確信してしまった。

昇格の儀、中止

正直、ダイジェストを買ってきた時は「槙野」から強敵*5「槙n(ry」への昇格を考えており、その昇格の儀を考えていた。

しかし、こんなもんじゃ昇格させるに至らんわ。世界一を捨てて最初からやり直せ!

俺が手伝ってやる!

よし!今、貴様の世界一は消えた!消えたよ!!!!!

ほれ、このとおり原型を留めないほどなくなったよ!!!!
さっさと腕上げて「槙野」から「槙n(ry」への昇格の儀をさせやがれぺっぺっぺー!





※サカダイの中身はスタッフが美味しく読ませて頂きました。しばらく読んでなかったけど中身濃くなったね。

*1:と書いて「とも」と呼ぶ

*2:今は知らん

*3:日本の

*4:マイナス成長を止める効果はあるだろう

*5:しつこいが、こう書いて「とも」と呼ぶ

ペトロビッチ体制の終焉は暗黒時代の始まり(2)

前回の続きです。
今回も引き続き、あくまで想定しうる最悪の事態*1を書いているだけで、これを望んでいるわけではありません。現実を見ずに盲目的に応援できる方は読む必要有りません。現実を見た上で、自分がどうありたいかを決める材料になったらという思いです。

前回のおさらい、今回のお話

前回は前半の2つについて書きました。
・何が危機なのか
 →財務的にヤベェ。債務超過寸前。
・危機を解消するには
 →色々方法あるけど、現実的には減資しかなくね?
ということでした。
今回は残り二点、
・その手(減資)を打つとクラブはどうなるのか(&クラブは減資するのか)
・サポはどうしたらいいのか
について書きたいと思います。

減資をするとどうなるか

影響はいくつかあります。

信用低下

減資というのは今までの出資金額を名目上減額することですから、出資した人からすると大損(を確定)させたことになります。そういうことをやる会社には何が待っているかというと、「そんなことをする会社、信用できるか!」ということです。もちろん、財政を立て直し、利益体質に持っていくための減資ですから、その姿勢への評価は一定程度あるとは思いますが、減資という手段はほとぼりがさめるまで二度切れない*2カードですし、企業としてのサンフレッチェ広島が収益力、成長力にあふれた企業ではない現状では、少ない出資者をぶった切るようなマネはあまりよろしくないとは思います。*3

(減資しなくても)利益圧力が厳しくなる

減資は、将来のことを言うなら「今度こそはうまくやりますから、過去のことは水に流してください><」という意味になります。ということは、今度こそは絶対にうまく行かせなければならないのです。利益的な意味で。従って、利益を出すような圧力がかなりかかることになります。

仮に、債務超過寸前のサンフレッチェ広島が減資しなかったとしましょう。それ自体は特に大きな話ではありませんが、減資しないということは約20億円にもなる累積損失を自力で稼いでいくという選択をしたことになります。個別に財務状態が公開された2005年〜2010年、黒字だったのは2007年と2009年、それぞれ5,900万円、2,000万円です。

こういう会社が、累積20億円を取り返していこうというのです。そりゃ、減資じゃなければしっかり利益を上げろと圧力がかかるのは当然です。じゃあ、どうやって利益を挙げていくのかの前に、そもそも今年の見通しはどうなのか、について考えてみたいと思います。

今年の見通しは?

正直、厳しいと思います。
先ほどの広島の収支推移を見ると、2006年と2010年、つまりワールドカップで過密日程になり平日開催が増えた年は、減収になっていることがよくわかります(2008年はJ2に降格したことにより観客減、減収)。実際に、2010年、水曜日と週末開催では7,000人以上も集客の差が出ました*4

従って、最近のサンフレッチェ広島は減収要因があれば赤字、無ければトントンという会社ということになります。
2011年のサポカンでの本谷社長の発言にもあるとおり、試合数の減少、水曜日開催の多さは減収に直結します。今季の水曜日開催への影響を考えると、まずは大震災があります。大震災の影響で、1試合が水曜日開催に、ナビスコカップの試合形式変更によりホームゲームが2試合減少しました。チャリティマッチは収支0かマイナスでしょうから*5減収でなくても増収要因にはならないでしょう。従って、今回の決算は赤字が予想され*6、限りなく債務超過に近いか債務超過状態で出てくると思われます。

これで減資かとおもいきや、減資をするかどうかにかかわらず、エグい情報を認識してしまいました。クラブライセンス制度の導入です。
クラブライセンス制度とは、おもいっきりざっくり書くと育成年代の整備、施設(スタジアム・練習場)整備、組織・人事体制整備、財務・法務の健全さを審査し発行されたクラブライセンスがないとJ1/J2リーグに参加できないという制度で、ライセンスが発行されないとJ1からJ2への降格、JリーグからJFLへの降格*7などが発生するという制度です*8

このまま債務超過か、来年も赤字だとJFL降格

幸い、現在のJリーグ規約ではJリーグ入会時に債務超過ではダメ、と規定されていますが会員であるうちに債務超過になってはダメ、とは書いてありません。しかし、導入検討されているクラブライセンス制度では、債務超過になるとJ2ないしJFLへの降格*9が見込まれています。広島で当てはまりそうなのは「債務超過」「3年連続赤字*10」です。債務超過もさることながら、2012年度に単年度黒字を実現しなければJ2ないしJFLへの自動降格に処される可能性があるのです。

一般管理費削減は難しい

それでは、どうやって黒字を出していくのか?売上の数億円単位の増加はエディオン神が降りない限り*11非常に難しいと言わざるをえないため、経費削減が主になってきます。しかし、ビッグアーチの看板設置をオフィススタッフが総出で行なっているなど、一般管理費はかなり限界まで削っていると聞いています。また、2010年度4.8億円の一般管理費の中には下部組織の運営費用も含まれます*12。広島の競争力の源泉でもあるユースに手を入れるかという大きな決断を迫られますが、希望としては手を入れて欲しくないし、クラブライセンスの取得条件に育成年代の整備が入っている以上、大きな経費削減はできません。ここから大きな販管費削減は難しいでしょう。

結論1:スタッフ人件費削減

去年の人件費は約13億円。これを10億円程度まで削減することになるでしょう。従って・・・大量に選手やスタッフが出ていくことは覚悟しなければなりません。年俸8000万円(推定)のペトロビッチ監督の続投断念はこの一つの施策でしょう。そこでこのtweetです。

おそらく、森本さんの耳に入ったのは、ミシャから戦略的継続性の見られない身内か実績のない、年俸の安い監督*13になったということでしょう。元柏監督、現広島ユースダイレクターの高橋真一郎さんや現新潟コーチの森保さん(監督経験なし)、もしかしたら現山形監督で来季の契約延長がなくなった小林伸二さんかもしれません。言いたくない名前*14も候補になるでしょう。完全に推測ですが。

結論2:選手人件費削減

さて、選手はというと、これまた数千万円〜数億円の削減をしようとすると、えらいことになりそうです。
公太(推定3,800万円)は引退+コーチ就任、というのはありうる話だと思いますし、カズ(推定3,400万円)、コージ(推定3,000万円)あたりは今年契約更改。ミシャが退任という区切りもついたことだし、直近3年の稼働率を考えたらなかなか他クラブが手を出しにくい選手でもあります。彼らのモチベーションを考えると引退してもおかしくないですね。
今期で契約が切れる選手*15の更新は、基本路線として「出たい選手は出す」になると思われますが、絶対に慰留に努めるのはセンターラインの西川、水本、青山、カズ、コージ、洋次郎、寿人と、両サイドの山岸、ミカ。この中から他クラブにこぼれていく選手も出てくることでしょう・・・。

サポはどうしたら?

どうもこうもあるか。

正直、今までのサッカーを期待しないほうが良い。
クラブは上位ではなく、J1でもなく、Jリーグに残る戦いをしていくことになります。

それでも我々にできるのは、ユースの選手を大切にし、選手やスタッフの出入りに動じず、試合に行くこと。それしかないよね。

*1:けど、結構な確率で実現しそうなこと

*2:理論上は何度でも切れますが・・・

*3:なので、結論としては減資はしないと思います

*4:2011年サポカン議事録: http://www.sanfrecce.co.jp/club/conf01.html

*5:詳しくは知りませんが。

*6:スポンサーの増加は見込まれていましたが影響がよくわからないのでここでは考慮していません。過去の傾向だけを見ると、という感じで見ていただければと思います

*7:Jリーグからの退会になるかは現時点で不明

*8:http://www.jfa.or.jp/jfa/rijikai/2010/20100520/pdf/k20100520_07.pdf

*9:J2への降格、という記事とJFLとしている記事が混在 http://efck.net/stadium/#nikkei_np_110531

*10:今年(2011年度)はおそらく赤字でしょうから、2012年度に赤字だとクラブライセンス制度導入時にライセンスが発行されない

*11:それも難しいと思いますが

*12:コーチは含まれないとは思いますが

*13:少なくとも、J1に残留する力がないと森本さんが思っている監督

*14:リムジンに乗って川崎・堀之内に通ったという、みーどりーとーあーおーのー監督。今季限り。

*15:寿人、ムジリ、ミカ、アンテ、公太、カズ、コージ、山岸、森脇、中島、一誠、横竹、盛田、中林、石川。