都内で試行された自転車ナビラインを見てきた
今日知った、都内2箇所で自転車ナビラインを試行する、というニュース。
自転車の安全に交差点改良=「ナビライン」2カ所で試行—警視庁
車道を走る自転車が交差点を安全に通過できるよう、警視庁は12日、走行ルートを示した「自転車ナビライン」などを、東京都内の交差点2カ所に試験導入する。利用状況などを調べ、他の交差点にも広げる方針だ。
同庁交通規制課によると、従来の交差点では、自転車は横断歩道脇の横断帯に回り込んで走るように定められていた。今回は車道寄りに青い矢印が連続するナビラインを設け、車道を走ってきた自転車が真っすぐ横断できるようにした。
たまたま見たテレビのニュースでは「文京区ほか都内二箇所で試行」と聞いていたので、調べてみると、ちょうど通勤ルートにあたる札の辻交差点でも試行しているではないか!
ということで、実際に見てきたレポートをしようかと思います!
こんなに怖い札の辻
普段、私はこんなルートで通勤しています。
田町駅と品川駅の間にある札の辻交差点は、その中でも最も怖い交差点の一つです。
理由①:直進のための自転車通行車線が設置されていないから怖い
ロードの人にはあまり関係ないのですが、自転車で直進しようとすると車道をぶっちぎらないといけないんですよね。
なので、ママチャリの人が通るのが怖そうです。反対側に行くのに横断歩道を3回くらい渡っているのも見ます。
今回の試行は自転車通行車線を作るのではない試みなので楽しみです。
理由②:信号が変わるパターンが怖い
ここの信号、左折信号の直後に青信号(左折・直進可)に変わっていました。
自転車からすると左折する車を待って、その後にスピードゼロの状態から直進するわけなのですが、当然これが怖い。なにせ、芝浦方面に左折する車はトラックが多いんですよね。そんな中でゼロスタートするのは、大変怖い。
結果増えるパターン
見かけた中で一番多いのはルール通りに渡っていくことなのですが、ロードバイクは直進レーンの停止線よりかなり前で待機することも多いように思います。
ママチャリは迂回するかいかにも怖そうに渡っていく。
もちろん、左折レーンがあるなかで直進レーンで、かつ、停止線より前で待機するのは違反です。だからこそ今回の試行につながったのではないかなと思います。
どう変わったのか
実際に走って写真を撮ってみました。
レーンの開始
路肩の中にナビラインが青色で描かれており、そこへの誘導として自転車のマーク*2が白で描かれています。
交差点の外では間隔が若干広めです。
心理的に逆走しにくいよう、矢じり型になっているのはいいですね。
交差点内
交差点内に入ると青い自転車ナビラインが約1m間隔に狭まります。
また、ナビラインの内側には白色の破線が描かれ、破線に沿って車が通行します。
この青いラインは白線と同じような盛り上がったペイントではなく、透水性があるような、染み込んだ感じです。上に乗っても滑りにくいような加工になっているのではないかと推測します。
交差点を直進
左にちょっとだけ待避場所が見えます。
直進するためのラインが引かれていますし、右折方向にも同じようにラインが引かれています。
ここで気づいたのですが、信号のパターンが変わっていました!*3
今までは左折信号の直後に青信号になっていたため発進がダッシュになって超大変だったのですが、左折信号の後が直進信号になっていました。
これは嬉しい!
感じた問題点
今度はわるいこと。既存のものもありますが。
まとめ
札の辻の通行について、少なくともロードバイクでの通行は格段に安全かつ快適になりました。
ただ、ママチャリでの通行は、交差点内での通行は劇的に改善されていると感じる一方、アプローチ部分での車道通行も含めて少し怖い状況は変わっておらず、ママチャリユーザーがナビラインを使おうとする意識が上がるかどうかが心配です。