サッカー蟻地獄

ガチだったこともあるサンフレッチェ広島サポーター&割とガチな飯田里穂さんファン&割と長い距離を走る自転車の話、などをしています

都内で試行された自転車ナビラインを見てきた

今日知った、都内2箇所で自転車ナビラインを試行する、というニュース。

自転車の安全に交差点改良=「ナビライン」2カ所で試行—警視庁

 車道を走る自転車が交差点を安全に通過できるよう、警視庁は12日、走行ルートを示した「自転車ナビライン」などを、東京都内の交差点2カ所に試験導入する。利用状況などを調べ、他の交差点にも広げる方針だ。

 同庁交通規制課によると、従来の交差点では、自転車は横断歩道脇の横断帯に回り込んで走るように定められていた。今回は車道寄りに青い矢印が連続するナビラインを設け、車道を走ってきた自転車が真っすぐ横断できるようにした。 

たまたま見たテレビのニュースでは「文京区ほか都内二箇所で試行」と聞いていたので、調べてみると、ちょうど通勤ルートにあたる札の辻交差点でも試行しているではないか!
ということで、実際に見てきたレポートをしようかと思います!

私のスペック

・使用機材:ロードバイク(Ridley Triton S)
・巡航速度:30〜35km/hくらい(通勤だからねw)
・通勤歴 :5年くらい?
・年齢  :35歳

こんなに怖い札の辻

普段、私はこんなルートで通勤しています。

田町駅と品川駅の間にある札の辻交差点は、その中でも最も怖い交差点の一つです。

理由①:直進のための自転車通行車線が設置されていないから怖い

ロードの人にはあまり関係ないのですが、自転車で直進しようとすると車道をぶっちぎらないといけないんですよね。
なので、ママチャリの人が通るのが怖そうです。反対側に行くのに横断歩道を3回くらい渡っているのも見ます。
今回の試行は自転車通行車線を作るのではない試みなので楽しみです。

理由②:信号が変わるパターンが怖い

ここの信号、左折信号の直後に青信号(左折・直進可)に変わっていました。
自転車からすると左折する車を待って、その後にスピードゼロの状態から直進するわけなのですが、当然これが怖い。なにせ、芝浦方面に左折する車はトラックが多いんですよね。そんな中でゼロスタートするのは、大変怖い。

理由③:自転車が待機するところがなくて怖い

左折する車をやり過ごすために停止して待機するわけですが、退避場所になる路肩*1も狭い。
札の辻交差点は第一京浜にあるので車速も速く、結果、すぐそばをトラックが走ることになり、結果として怖い。
確かに、待機場所として歩道はあるのですが、前述の信号パターンのせいで青信号の中でゼロスタートを切って出て行くのも怖いです。ロードでも怖いのに、ママチャリだと言わずもがな。

結果増えるパターン

見かけた中で一番多いのはルール通りに渡っていくことなのですが、ロードバイクは直進レーンの停止線よりかなり前で待機することも多いように思います。
ママチャリは迂回するかいかにも怖そうに渡っていく。

もちろん、左折レーンがあるなかで直進レーンで、かつ、停止線より前で待機するのは違反です。だからこそ今回の試行につながったのではないかなと思います。

どう変わったのか

実際に走って写真を撮ってみました。

レーンの開始


路肩の中にナビラインが青色で描かれており、そこへの誘導として自転車のマーク*2が白で描かれています。
交差点の外では間隔が若干広めです。
心理的に逆走しにくいよう、矢じり型になっているのはいいですね。

注意書き


警察も停止線の前で止まる自転車は気にしているようで、掲示してありました。

交差点内


交差点内に入ると青い自転車ナビラインが約1m間隔に狭まります。
また、ナビラインの内側には白色の破線が描かれ、破線に沿って車が通行します。
この青いラインは白線と同じような盛り上がったペイントではなく、透水性があるような、染み込んだ感じです。上に乗っても滑りにくいような加工になっているのではないかと推測します。

交差点を直進


左にちょっとだけ待避場所が見えます。
直進するためのラインが引かれていますし、右折方向にも同じようにラインが引かれています。

ここで気づいたのですが、信号のパターンが変わっていました!*3
今までは左折信号の直後に青信号になっていたため発進がダッシュになって超大変だったのですが、左折信号の後が直進信号になっていました。

これは嬉しい!

自転車分だけ拡幅


渡りきった後、振り返って一枚。右奥から走ってきたことになります。
自転車ナビライン分だけ、進入禁止エリアを削ったことがわかりますね。左折レーンのある交差点で直進すると、直進後に右に寄ることが多いのでこういう配慮は助かります。

ナビラインの終了


青色のナビラインが終了し、開始場所と同じように自転車を誘導するマークが描かれています。

感じた問題点

今度はわるいこと。既存のものもありますが。

やっぱり通行の邪魔になるトラック&タクシー


写真を撮って走ろうと思ったら、トラックが自転車ナビラインの真上に来たよ!
そりゃ路肩と変わらないもんね!止まるよね!
この後、タクシーもしっかり止まって頂きました。
一定程度仕方ないかなと思う一方、やっぱり同じ問題は起こるよなぁ。

左折が怖い問題は解決せず


右から来る自転車が対比する場所なのですが、退避所小さいよ!
そして、もっと問題なのは左折する車から見えにくいこと。

この写真では、陸橋の向こう側にある退避箇所がほぼ見えない状態である事がわかります。
ただ、この点についてはおそらく警察も認識しており、ナビライン内側に引かれた破線沿いに通行する、というルールを以って車を大回りさせることで、場所が足りない問題を解決しようとしているように思います。と言うことはこのルールの徹底が重要ですね。

まとめ

札の辻の通行について、少なくともロードバイクでの通行は格段に安全かつ快適になりました
ただ、ママチャリでの通行は、交差点内での通行は劇的に改善されていると感じる一方、アプローチ部分での車道通行も含めて少し怖い状況は変わっておらず、ママチャリユーザーがナビラインを使おうとする意識が上がるかどうかが心配です。

*1:路側帯?車道外側線の外?あまり区別できていないので厳密ではないのですが、ご容赦ください

*2:よくある横からのものではなく、前後方向から描かれたもの

*3:資料には書いてるんですけどねw