サッカー蟻地獄

ガチだったこともあるサンフレッチェ広島サポーター&割とガチな飯田里穂さんファン&割と長い距離を走る自転車の話、などをしています

浦安から仙台までJヴィレッジ経由で行ってみた。自転車で。(4日目)〜福島→仙台(完結編)〜

ついにゴール!の4日目です!

ルート


ついに最終日

摺上川の川の音で起床!

うーん、と伸びをする。

びちゃ

!?

テントの内側が濡れている・・・
タープを張ったのですが、ペグも打たずに張ってしまったので
何の意味もなかった的な。

教訓:テントはきちんと張りましょう

朝ごはん

気を取り直してごはんごはん。

思い返すと1日目はこの量。

2日目はちょっと増えた。

そして3日目。朝ごはんは最終的にここまで増えました。

やっぱりね、朝ごはんはたくさん食べないと無理。
食べないとすき家に捕まってしまう。
まあ、しっかり食べても捕まるんだけどね。

教訓:朝食はたくさん食べないと走れない

謎の物体

しこたま食べて出発。
しばらく走っていると、謎の物体を発見。

なんだこれ?
風よけならずっと上がっているはずだし、
日よけなら田畑の東側にあるわけないし・・・。

またしばらく走っていると、開いたものが現れました。
え、同じ時期なのに閉じているものと開いているものがあるの?

Facebookで聞いてみると、これは防雪柵だそうです。
吹雪で道が覆われたり、路側が使えなくなるのを防ぐために設置されるようです。
今は夏だからどちらでもいいということで開閉両方あるんでしょうかw

雪が深い地区には知らない設備があるもんですねぇ。

ついに宮城県

苦節500km、宮城県に、きたああああああああ!

まだ50km以上あるけど、こういうマイルストーンがあるとやっぱり楽しいね。

奥羽山脈から下りてくる川

そのまま4号線を北上していると現れた白石川。
奥羽山脈であることは確かだと思うけど、蔵王連峰から流れてくるのかなぁ。

「人工物は邪魔」という光景でもあるかもしれないけど、
やっぱり人工物+自然はいいな。

すき家理論ふたたび

2日目に仮説を立てたおなかがすくとすき家が現れる理論
また証明してしまいました。すき家 岩沼中央店に突入。
いやね、これね、コレでも3回くらい我慢してるんですよ。
伊達、白石のマクド、船岡と。

教訓:最後に頼れるのはすき家

地震の爪痕

名取市に入って、そういえば津波に飲まれた仙台空港が近くだと思って、
飛んでる飛行機見に行って復興を実感しようと思って行ってみました。

津波レベルの標識

仙台空港の滑走路の下に道路が通っているのですが、その入口にあった標識。

正直、走っていると津波の痕跡なんてなかったんです。ホントに。
この標識ではじめて、「ここは津波に飲まれた場所なんだ」と認識しました。

まあ、この後すぐに実感するのですが。

実感した

なんで実感したかというと、その「仙台空港の滑走路の下の道路」を通ったら、
道路がひどいことひどいこと。
小石や金属片や泥や砂やガラスが大量に。

そこで感じる変な挙動。
妙に後輪が滑る。
後輪から感じる定期的なゴツゴツ感。

残り15kmでパンク。

500km以上走ってパンク。

で、後輪外して修理します。

僕にとって初めてのPanaracer Race Type A
まあ、このアンダーパスはType Dでも無理だったと思う。そのくらいすごかった。

タイヤの中も素手で触って、パンクの原因になったであろう異物も取り除いて、
チューブを戻し、軽く空気を入れる。大丈夫っぽい。
ビードがチューブを噛んでもいない。

よし、大丈夫、修理完了。あとは空気を入れるだけだ。

異変は空気を十分入れ、フレームに装着し、いざ走ろうかという時。

バシューーーーーーーーーーー



再度ホイールを外し、タイヤを外し、チューブを外し、確認すると・・・
バルブの根本のゴムが割れていた。
うおー、こんな事あるんだ。

で、また修理。

これが暑いんだわ・・・。
日差しもそうなんだけど、空気を入れるのが。
自動車の5倍もの圧力が必要なのですよ。
それを手押しポンプで入れていくわけで。

無事に修理終了。
まさかこんなことで津波の被害をこの身で感じるとは。
気を取り直して再出発。

震災前に思いを馳せる

再出発して名取市を走る。
田園地帯に入った・・・と思ったら、作物がない。
あれー?って思っていたら、一つの理由に思い至った。

津波だ。

津波のことに気が付かなければ、何のこともないただの野原だろうが、
ここはきっと、この時期は一面緑の田んぼだったのだろう・・・

Googleが震災前のGoogle streetviewを公開している「未来のキオク」というプロジェクトがある。
そこで見つけた、ほぼ同じ場所でのStreeetviewがこれだ

やはり。

また心に留めるべき景色が増えた。

仙台着!

しばらく奥州街道を進むと、仙台市に入った標識が。
ついに来たで仙台!

一度行きたかった場所へ

実は仙台には勤務先のセンターがあるので、何度か来ている。
とはいえ、道などほぼ知らないので「どこかで見たな」くらいしかわからない。
あおば通を通ると、「杜の都」っていう感じがするね。

そんな中で向かうのは青葉城址。

地震で石垣が崩れたらしく、自転車では上がれないようになっていた*1

青葉城址ついた!
青葉城址といえばこれでしょこれ。

小学校の時に大河ドラマ「独眼竜正宗」を見てからずっと、一度見たかった独眼竜。
意外とでかいんですね・・・!

その独眼竜が建設した仙臺を望む。
パノラマだから小さくてわからないかもしれないけどw

今日は独眼竜vs戦国一の知将である。
知将である森保監督が生きている分だけ有利ッ・・・!
と思いつつユアテックスタジアムへ。

ユアテックスタジアムついたあああ

思わず絶叫。

が、素通り。風呂屋へ。なにせ、3日入ってない。

風呂

「パワー温泉 リフレ泉パーク店」というところに行ったのだが、
どうも2013年2月25日に閉店らしい。うーむ。
ともかく、風呂に入って髪を洗った。

泡が立たないw
泡が黒いw
日焼けが痛いw
日焼けのせいで客の視線も痛いw

しかし気持ちよかった。
ユニフォームに着替え、改めてユアテックスタジアムへ。

暖かくない出迎え

ユアテックスタジアムにとうちゃこ

3日前に見た顔いっぱい。
結構な人数の人が、僕が来ると
「自転車で来たの?」
って聞いてくれるほど僕が自転車で行くというのは定着しているようなのですが、
遠い場所、例えばホームの広島や遠方の大阪や神戸で見かけると冗談っぽく「自転車で来たの?」と聞いてくれます。
当然、そういう時は「おう!」って言って、「またまたー」みたいなやり取りです。

しかし今日は違う。

某「自転車で来たの?(・∀・)ニヤニヤ」
僕「おう!」
某「またまたー!」
僕「(^o^)」
某「マジで?(・∀・;)」
僕「(^o^)」
某「アホだ m9っ`Д´) 」

これよこれ。誰かの想像を超えた時の反応。
一人が反応すると冷たい反応が日に焼けた肌に心地よい。

「は?バカじゃないの?」
「頭おかしいw」
「よう、自転車なんじゃろ?(冗談だとまだ思っている)」
「日焼け大丈夫?(どうやって来たかとか聞かない)」

うえーん。(嬉

試合

入場!

満員です!

試合は手短に行きます!(ぉぃ

乃木坂46

例のさいたまダービーでブーイング食らった一件があって初めてJリーグの試合に出てきた乃木坂46
いや、マジでさいたまダービーで出したのは大ポカだと思うし、
この試合に連れてきたのは大正解だと思うよw

って思いながら見ていたら、きた。

挨拶らしい。

お辞儀長っ!!!!!!!!!!!!!!

どんだけ気を使ってるんだw

試合

いや、ホント、いい試合だったと思います。
僕が見た試合の中で三指に入ると思う。
見た人の心のなかにしまっておきましょう。*2

帰ってきた

帰りは高速バスに乗って帰りました。
あんなに天気に恵まれたのに、ディズニーランド*3に着いたら雨だよオイ。

家に着いて着替えてみる。肌が痛い。日焼けがああああ

教訓:日焼け止めは必須

振り返ってみると

勢いで行けるとは思っていたけどほんとにいけちゃった、と言う感じでした。
それまでに一日で最長だったのは190kmだったので、
連続で200kmを何度も走るという事が不安でしたが、
その頃の僕に比べて成長しているようです。

とはいえ、幸運に恵まれました。何より、天気に。
ちょっと雨に降られましたが、1時間程度。
テント張る時に雨だったり、一日ずっと雨、ということもなかったので
気候的には楽でした。

教訓

・テントはちゃんとペグまで打って張りましょう
・日焼け止めは必須
・朝ごはんはたっぷり食べること
すき家はある

副作用

非常に楽しかったのですが、副作用が出ています。

この経験で、本格的に「100km未満は短距離」って思うようになってしまいました。
おかげで、本格的にブルベへの挑戦を考えるようになりましたw
考えるようになってから年末までは出場出来ませんでしたが、
2013年の目標はSR(同一年度に200km、300km、400km、600kmの完走認定を受けた人)です。
2/17に初ブルベのBRM217 埼玉200kmに出場します。

こんなコース。

今後の予定

Jリーグの試合は年に1回しか無いので、2013年の新潟(3月9日^^;)のように、
行きたくても雪で無理、というケースは多くあります。
半径600kmくらいの場所には、今後10年くらいかけて行きたいなと思っています。
このくらいの範囲?


最後に

毎回、前の試合で「じゃ、現地で!」と仲間と別れ、次の試合に向かうわけですが、
今回はいつもとは違う方法で試合に向かいました。その結果、
この旅では人の力を強く感じました。

制御できると思って出来なかった原子力

制御出来ない自然の圧倒的な力

自分が諦めない限り、自分の力で前に進んでいける自転車

自分の力では勝てないと思うか、勝たせるための応援はありうるのか

モーターやエンジンで行くのでは感じられなかった旅ができたのではないかと思います。
本当に楽しかった。またやりたいですね。

じゃ、現地で!

*1:反対側からは上がれたらしい

*2:面倒なわけではない

*3:家の近くなんですってば